
標準報酬月額って聞き慣れない言葉ですよね。
字的になんとなく、平均的な月収というイメージができますが、詳しいことは分からないという人も多いのではないでしょうか。
社会保険料は標準報酬月額に保険料率をかけて計算されているってご存知でしたか?
標準報酬月額には決め方があります。
会社から支給される交通費も含まれるんです。
知っておくと安心ですよね。
知識を蓄えておきましょう。
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目次
標準報酬月額はどうやって決まる?
標準報酬額は「報酬・計算される期間・等級」の3つのルールで決まります。
報酬
標準報酬月額の基礎となる収入は以下のもので決まっています。
・基本給
・通勤手当
・年四回以上の賞与
・各種手当
・現物支給のものは金銭に換算して含む(社宅寮、食事など)
これらを見るとわかると思いますが、毎月の収入で得ているものがほとんどです。
これらは報酬として扱われます。
「通勤手当が報酬として扱われるの?!」と疑問に思われるかもしれませんが、なぜかそういうものらしいです。
納得いきませんがしょうが無いです。
計算される期間
標準報酬月額は毎年4月から6月の報酬を参考に決められています。
決定された標準報酬月額は、その年の9月から来年の8月まで固定されます。
これを「定時決定」といいます。
定時決定で一度、標準報酬月額が決まっても給与の増減によって「随時決定」されます。
ただし「随時決定」されるのには条件があります。
- 固定休が変わった(給料が増減した・手当が増えたなど)
- 最近3ヶ月の標準報酬月額が現在の額と2等級以上の差が出た
これらの条件を満たしたときに4ヶ月目から額が見直されます。
ここで「等級」というワードが出てきましたが、次に「等級」について解説します。
等級
標準報酬月額は金額に応じて段階があります。
これを「等級」といいます。
健康保険・介護保険・労災保険は47等級あります。
厚生年金は30等級あります。
それぞれの等級には基準額が決められており、それが標準報酬月額になります。
「自分の等級はどれくらいだろう?」と思った方は、全国健康保険協会や日本年金機構などのホームページで確認することができます。
ちなみに標準報酬月額が上がると社会保険料もあがります。
「標準報酬月額上がるといいことないなぁ」と思われるかもしれませんが、意外にメリットもあります。
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標準報酬月額と手当の関係
標準報酬月額と社会保険料もあがってしまうので、ちょっと残念な気持ちになりますが、増額した分はいざというときの手当に使われます。
つまり標準報酬月額が上がると、手当金も多くもらえるということですね。
では手当でもらえるのにはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
傷病手当金
これは病気や怪我で働けない、給料が出ないという場合に支給されるものです。
3日連続で会社を休んだ場合、4日目から支給されます。
「標準報酬月額を30で割った金額の2/3の金額」が1日につき支払われます。
出産手当金
出産で会社を休み、給料が出ない場合に支給されるものです。
出産日の42日前~出産後56日の間、1日につき「標準報酬月額の2/3の金額」が支払われます。
出産手当金などの解説もしています。
→ 産休と育休の手当や支給はいつから?親になる前から知っておきたいこと。
→ 育休や産休手当の計算の仕方は?計算を理解して収入の不安を減らそう
社会保険料が増えると残念な気持ちになります。
しかしこういうときに還元されているというのが分かっていると、残念な気持ちもちょっと晴れるのではないでしょうか。
私もこれらのことを知るまでは、社会保険料があがるたびに「はぁ~↓」という気分になっていたのですが、こういう使われ方をしていると分かれば気持ちが違いますよね。
社会保険料とか標準報酬月額という難しそうな言葉って、なんとなく距離をとりたくなりますが知ることで納得できるものもあると思います。
こういう知識などを遠ざけずに知識を深めていきたいですね。
標準報酬月額や交通費 まとめ
・標準報酬月額は「報酬」と「計算される期間」と「等級」によって決まっています。
・4月から6月の間の報酬金額を参考に標準報酬月額が決まっていますが、場合によってそれは変わります。
・毎月もらっているお給料はほとんどが「報酬」となっています。
ビジネスマナーのまとめ記事
色んなシチュエーションのビジネスマナーをまとめた記事があります。
→ ビジネスマナーまとめ事典!メール・封筒・基本・電話・挨拶・敬語などを解説
「あれこういうときはどうするんだっけ?」と思うようなものをまとめております。
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