
人事異動や卒業式が近づいてくると書かなければいけないもの。
寄せ書きです。
別の部署や新しい場所へ旅立っていく仲間に送る激励のメッセージです。
しかし、
いざ色紙を渡され書くように頼まれても
なかなか気の利いた言葉が思い浮かばないことってありますよね。
最後の最後、自分らしくいい言葉で仲間を送ってあげたい・・・
「がんばってくださいね」とか「お世話になりました」以外の
メッセージを書こうではありませんか。
少しのポイントを押さえるだけで、いつもの冴えない文章から脱出できます。
そのポイントを解説していきます。
●ビジネスのマナー辞典 ↓
ビジネスのマナー事典!マナーで悩んでる人には必見の総まとめ。
●卒業式のマナー辞典 ↓
卒業式関連の「あれ?」を解決するまとめページ。袴・スーツ・送辞・祝辞など解説
スポンサーリンク
目次
寄せ書きの文章構成は3つ
寄せ書きの文章を書く時には3つの流れで考えると
まとまりのある読みやすい文章になります。
1、労をねぎらう言葉
2、お世話になったことに対する感謝の言葉
3、これからの活躍や幸せを祈る言葉
この3つで構成していきましょう。
自分の思ってることをバーっと書くのも良いですが
それだけではダラダラしてよく分からない文章になることもあります。
ですから3つの流れにそって、それぞれのパートごとに文章を考え
それらをつなげましょう。
パートを1つずつ解説していきます。
労をねぎらう言葉
出だしの部分ですね。
どのような言葉がくるかというと
「お疲れ様でした」
「おめでとうございます」
「ありがとうございました」
これらの言葉を使った文章になります。
次はこれらを使った例文を紹介していきます。
労をねぎらう言葉の例文
・10年間のお勤め、お疲れ様でした。
・ご卒業おめでとうございます。
・本部への異動、おめでとうございます。
・営業では大変お世話になり、ありがとうございました。
・部活ではいつも指導いただきありがとうございました。
と、このような感じになると思います。
時候の挨拶は書かなくても大丈夫です。
ここでは自分の性格をださずに礼儀正しい挨拶をしましょう。
(学生であれば仲の良い人へのメッセージは
もうちょっとくだけていてもいいかもしれません。)
退職や異動はその人によって栄転ではない場合もあるので
もし良い意味での退職や異動でなければ「おめでとう」は控えましょう。
定年退職であれば、その後に第2の人生がスタートするので
「おめでとう」を使っても大丈夫です。
お世話になったことに対する感謝の気持ち
上記の「労をねぎらう部分」では礼儀を重視した挨拶の部分でしたが
このパートではアナタの性格やキャラクターを出しながら
感謝の気持ちを書きます。
相手の印象に残るような文章にするために重要なポイントは
具体的なエピソードを1つ入れることです。
そうすることで「ああ、あんなことあったなぁ」とクスっと笑えたり
一緒に努力したことなどを思い出しながら読んでもらえます。
例文
その1
『◯◯プロジェクトのときには一緒のグループで働かせていただき
●●さんの臨機応変な対応がとても勉強になりました。
あれがきっかけで私もいろんな対応力が身についたんですよ!
おかげで今では上司に対応の良さがほめられるようになりました!』
その2
『秋の学園祭の時には遅れていた自分のグループの仕事を手伝ってもらい
本当に助かりました。
自分の仕事だけではなく他のグループの仕事まで手伝ってくださる●●さんの
暖かい気持ちにとても感激しました。
私は今まで、自分は自分、他人は他人とあまり他の人に感心が無かったので
とても印象的でした。
あれがキッカケで●●さんのように他の人を思いやることができるようになりました!』
その3
『◯◯の商談で私が失敗して落ち込んでいた時に親身に励ましてくれて
本当にありがとうございました。
あの時退社することまで考えていたので
先輩の励ましが無かったら仕事を辞めていたかもしれません。
今、こうやって働いているのは●●さんが励ましてくださったからです!』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
と、このように具体的なエピソードを用いて感謝の気持ちを伝えます。
例文は少しかたい文章で書きましたが
アナタとメッセージを送る相手の仲の良さによっては
もう少しフザけたり、くだけたりした文章でも大丈夫です。
ここでは自分の性格やキャラクターを出したほうが人間味のある文章になります。
スポンサーリンク
これからの活躍を幸せを祈る
ここが最後のパートです。
このパートで使われる言葉としては
・これからもお体を大切にしてくださいね。いつまでもお元気で!
・本部での仕事は激務だと思いますが体調にはお気をつけて。
・新店でも●●さんならば活躍できると期待しております。
内容としては相手の幸せや活躍や健康を望む内容が良いです。
定年退職される人に対しては健康を祈る言葉。
異動や転勤などで別の場所で働くことになった仲間に対しては活躍を祈る言葉。
このように相手に対してベストな内容にしていきましょう。
それぞれのパートを1つにまとめた例文
今まで3つのパートを解説してきました。
「労をねぎらう言葉」
「お世話になったことに対する感謝の言葉」
「これからの活躍や幸せを祈る言葉」
これらの3つを繋げた例文をご紹介します。
卒業して社会人になる先輩へ
「◯◯先輩ご卒業おめでとうございます。
先輩と一緒に過ごした日々は私にとって、とても大切な時間になりました。
その中でも特に同じ野球部で過ごした時間が忘れられません。
私が周りに比べ技術力が足らず落ち込んでいる時に
いつも励ましてくれ、上達するまで一緒に練習に付き合ってくれましたね。
あのときは強がっていましたが、本当はとても嬉しかったです。
先輩のおかげであの苦しい時を乗り越えることができました。
あの時の記憶は私の中でとても大切なものになっています。
先輩はこれから社会人として新たな一歩を踏み出しますね。
先輩の人を思う気持ちがあれば
どこの場所でもいい仲間ができるし、活躍出来ると思います。
生活がガラリと変わるので大変だと思いますが
先輩らしく頑張ってください!ご活躍を期待しています!」
他の場所へ異動する仲間へ
「◯◯さん、本部への異動、おめでとうございます。
活躍が認められてついに本部への異動となりましたね。
この部署では一緒に沢山の仕事をしたことを思い出します。
その中でも特に印象に残っているのは
◯◯商事に商談にいったことです。
商談では私が失敗しダメになりましたが
その後落ち込んだ私をずっと励ましてくれましたね。
あの時は退社をしようかと考えるくらい落ち込んでいたので
◯◯さんがずっと励ましてくれたのが本当に嬉しかったです。
おかげで思いとどまり今ではあのときよりも活躍することができるようになりました。
これも◯◯さんが励ましてくれたお陰です。
◯◯さんは活躍が認められて春からは本部に異動ですが
◯◯さんならば絶対に本部でも活躍できると思っています。
◯◯さんがますます活躍することを祈っています」
寄せ書きを書くときの注意点は?
相手との関係によって口調を変える
上記でも説明しましたが
「感謝の気持ちを伝える部分」では自分らしさを出すことが大切です。
仲が良ければくだけた口調でも大丈夫です。
逆に仲が良いのにかしこまった口調だと、よそよそしくて自分らしさが感じられません。
第三者が見る場合のことも考えて
寄せ書きは本人以外が見ることもあります。
回して書いていたりすると、先に書いた人の文章もついつい読んじゃいますよね。
ですから第三者が見ても不快に感じないような文章にしましょう。
これもあくまで相手の立場やキャラクター、自分との関係によって
変わってきますので一概にこうしろとは言えませんが
あまり過激な内容じゃないほうが良いでしょう。
空きスペースに絵を書いたり写真を貼っても良い?
相手によっては大丈夫でしょう。
立場のある上司とかだとダメな場合もありますが
相手のキャラクターによっては大丈夫でしょう。
実際私も寄せ書きをもらったことがありますが
礼儀通りの普通の寄せ書きよりも
寄せ書きを書いてくれた人たちの個性が伝わる方が
嬉しかったですし、印象に残っています。
ですから相手次第では絵を書いたり写真を貼っても良いと思います。
寄せ書きの書き方まとめ
・寄せ書きは「朗を労う言葉」「お世話になったことに対する感謝の言葉」「これからの活躍や健康を祈る言葉」の3つのパートで分けて考えましょう。そうすることでまとまりのある文章になります。
・「お世話になったことに対する感謝の言葉」の部分では自分の個性やキャラクターを出したほうが、アナタらしい文章に仕上がります。
●ビジネスのマナー辞典 ↓
ビジネスのマナー事典!マナーで悩んでる人には必見の総まとめ。
●卒業式のマナー辞典 ↓
卒業式関連の「あれ?」を解決するまとめページ。袴・スーツ・送辞・祝辞など解説
スポンサーリンク