
敬語をうまく使うのって難しいですよね。
社会人であれば、せめて相手に失礼でないくらいには敬語をマスターしたいところ。
敬語の使い方が上手になるには、ひたすら意識して話すことしかありません。
ですが知識を身につけてから敬語を話すのと、そうでないのとでは上達具合が変わってきます。
まずは敬語の知識を身につけていきましょう。
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目次
敬語をうまく使うための「尊敬語」・「謙譲語」・「丁寧語」
敬語を話そうと意識していると、一つの文の間に何回も敬語を使って、変な文章になったことはありませんか?
まず、敬語は「尊敬語」・「謙譲語」・「丁寧語」の3つに分類できることを覚えておきましょう。
ひとつずつご説明していきます。
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尊敬語とは
自分より目上の人の「行動」に対してつかう表現のことです。
例えば「使った」を尊敬語で表現すると以下のようになります。
「使われました」・「さきほどお使いになりました」
と、いうような感じです。
尊敬語の使い方
目上の人に対して使う表現なので、「動詞」に「れる」・「られる」を使って表現します。
動詞に「お」・「ご」を使う場合は「れる」・「られる」は使いません。
例えば
「先輩が貸す」 → 「先輩が貸してくださる」・「先輩がお貸しになる」
と、いうような感じです。
「謙譲語」とは
自分の行動に対してへりくだって使う表現です。
どういった人に使うかというと、自分や自分の家族に対して使う表現です。
例えば
「私が見る」 → 「私が拝見いたします」
と、なります。
「丁寧語」とは
丁寧語を使う対象は、上限関係なく使う表現です。
「です」・「ます」は名詞に「お」・「ご」をつけます。
例えば
「もちを食べる」 → 「おもちを食べます」
「心配いりません」 → 「ご心配はいりません」
と、なります。
・「お」を付ける名詞 → 電話・時間・手伝い・酒・車 etc 訓読みの名詞に使います。
・「ご」を付ける名詞 → 在宅・登録・返事・心配 etc 音読みの名詞に使います。
丁寧語をつかおうとすると名詞の頭につけてしまいがちです。
ですが、どんなものでもつけて言い訳ではありません。
公共物や自然現象には丁寧語を使いませんのでご注意ください。
尊敬語と謙譲語のまとめ
・聞く → 尊敬語:聞かれる・お聞きになる 謙譲語:伺う・承る・お聞きする
・行く → 尊敬語:行かれる・いらっしゃる 謙譲語:伺う・参る・上がる
・来る → 尊敬語:お越しになる・いらっしゃる・お見えになる 謙譲語:参る・伺う
・する → 尊敬語:される・なさる 謙譲語:させていただく・いたす
・いる → 尊敬語:いらっしゃる 謙譲語:おる(おります)
・言う → 尊敬語:おっしゃる・いわれる 謙譲語:申し上げる・申す
・帰る → 尊敬語:お帰りになる・帰られる 謙譲語:失礼する・おいとまする
・読む → 尊敬語:お読みになる 謙譲語:拝読する
・見る → 尊敬語:ご覧になる 謙譲語:拝見する
・食べる → 尊敬語:召し上がる 謙譲語:ちょうだいする・いただく
・会う → 尊敬語:会われる・お会いになる 謙譲語:お目にかかる・お会いする
・もらう → 尊敬語:お受け取りになる 謙譲語:いただく・賜る
・与える → 尊敬語:与えられる・お与えになる 謙譲語:差し上げる
・着る → 尊敬語:お召しになる 謙譲語:着せていただく
・知る → 尊敬語:ご存知 謙譲語:存じる・存じ上げる
・分かる → 尊敬語:お分かりになる 謙譲語:承知する・かしこまる
・持つ → 尊敬語:お持ちになる 謙譲語:持参する
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相手と自分を表す表現
・本人 → 相手側:あなたさま・そちらさま 自分側:わたくし・こちら・当方
・だれ → 相手側:どちらさま・どなたさま 自分側:だれ
・あのひと→ 相手側:あの方・あちらの方 自分側:あの者
・ご家族 → 相手側:ご家族・皆々様 自分側:家族・家のもの
・両親 → 相手側:ご両親 自分側:両親
・父 → 相手側:お父様・お父上 自分側:父
・母 → 相手側:お母様・お母上 自分側:母
・夫 → 相手側:だんなさま・ご主人 自分側:主人・夫
・妻 → 相手側:奥様・令夫人 自分側:家内・妻
・息子 → 相手側:ご子息・息子さん 自分側:息子・せがれ
・娘 → 相手側:ご息女・娘さん 自分側:娘
・自宅 → 相手側:お住まい・ご自宅 自分側:拙宅
・文書 → 相手側:ご書面 自分側:書面
・同行者 → 相手側:お連れ様 自分側:同行のもの
・贈答品 → 相手側:お品物・ご厚志 自分側:粗品
・授受 → 相手側:ご笑納・お納さめ 自分側:拝受
・考え → 相手側:ご意向 自分側:私見
誤った敬語の使い方
相手によって、こちら敬語の使い方もかわってきます。
会社によく出入りしている業者さん、上司、仲間など、それぞれによって言い方が変わってくるのです。
間違いやすい言い方をチェックしていきましょう。
「お疲れ様です」
ねぎらいの言葉として、先輩・後輩問わず使われています。
「お世話様です」「ご苦労様です」
こちらは目下の人に使う言葉です。目上の人には使いません。
「お電話してください」
一見正しいようですが、「して」は命令を意味しています。
この場合は「お電話ください」が正しい使い方になります。
また「ください」には「してほしい」の意味も含まれています。
ですので「お電話ください」で充分なのです。
「(私は)お勉強をします」
自分の行動(この場合は勉強)に対して「お」や「ご」を使うと、幼い印象になってしまいます。
丁寧に言おうと思ったことが、逆に間違いになることもありますのでご注意ください。
ただしくは「勉強をします」となります。
他によく使う言葉としては、「お手伝いをします」などがあります。
この場合ですと「なにか手伝えることはありますか」が正解です。
ビジネスシーンでよく使う敬語
ここではビジネスシーンでよく使われる言葉をご紹介しています。
覚えておくと役立ちます。
電話対応
・「お世話になっております」・・・挨拶や名前をいった後によく使います。
・「あいにく席を外しております」・・・もし、不在の場合でも直接的に「いません」と言ってはいけません。
・「少々お待ちください」・・・電話を代わる時など、少し待ってもらうときに使います。
話しかける
・「お忙しいところ、失礼いたします」・「今お時間よろしいでしょうか?」・・・相手にも都合があります。
このように切り出すことで、相手の都合に配慮しているのが伝わります。
意見を求める
・「いかがなさいますか?」・・・目上の人に要望を確認するときに使います。
・「いかがでしょうか?」・・・目上の人に提案をするとき・確認をするときに使います。
・「いかが致しますか?」・・・目上の人に、自分がどうすべきかを聞くとに使います。
ビジネスマナー・会話でのタブー
会話をしているときには、正しく敬語を使って話す他にも気を付けることがあります。
それは特に初対面の人と話すときに、その人のプライベートな部分に触れることです。
会話を盛り上げようとしたり、話を広げるためとはいえ以下のことには触れないようにしましょう。
例えば、彼氏・彼女・家族関係・政治の考え方・誰に投票したか・宗教のこと等です。
これらには自分からは触れないほうが良いです。
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