【卒業式】女子小学生で袴を着る時に気をつけたいこと。所作や防寒・豆知識

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みなさんは小学校の卒業式にどんな服を着ましたか?私の時は学ランやセーラー服オンリーでした。

最近は小学生でも卒業式の時に袴を着るコが増えています。

小学生が袴を着るときには、大学生や専門学生と色々と勝手が違います。

今回は小学生が卒業式で袴を着るときに、知っておきたいことをご紹介していきます。

 

【小学校卒業式で袴っていいの?】

大丈夫ですが、学校によってはNGなところも。

全国的には大丈夫なところが多いですが、「華美である」としてNGな所もあるようです。

事前に一度チェックしておいた方が良さそうです。

 

一般的に小学校の卒業式で着る服装は?

小学生の卒業式での服装は以下のものが多いです。

  • 中学校の制服
  • パンツスーツ
  • ワンピース

私の周りの小学校では圧倒的に袴の子が多いです。

卒業式の日は、袴の女の子でいつも華やかになっています。

私自身が卒業式の時には袴を着ている人は一人もいませんでした。

しかし私の母校では、20年経った今では袴が主流になっていて、とても驚きました。

去年ですと80人中76人が袴で、逆に袴ではない子の方が圧倒的に少なかったようです。

他にはAKB48みたいにジャケットにチェックのスカートの組み合わせも見かけます。

中学校の制服だと経済的に安く済みそうですが、私の周りの小学校ではあまり見かけません。

せっかくの卒業式で浮いた服装になり、苦い思い出にならないよう、周りと合わせたほうがいいかもしれませんね。

学校や地域によって服装がかなり異なるようです。

やはり一度チェックしておいた方が良さそうです。

 

【着付けは自分でする?それとも美容院にお願いする?】

「しっかり」とできそうなら、ご自分で着付けしても大丈夫。

小学生だと「所作」に不安があります。

「椅子によりかからない」・「走ったりしない」・「トイレの仕方」等。

ですので中途半端な着付けだと、学校で着崩れてしまうかもしれません。

もし自信がない場合は美容院や着物屋さんにお願いする方をオススメします。

ただし、袴の着付けは振袖ほど難しくありません。

早めに袴をご用意して、家で何度か着付けの練習をしてみるという方法もありだと思います。

練習して「やっぱり無理かな」と思ったら美容院にお願いするといいでしょう。

 

美容院にお願いするときは予約はお早めに

美容院に着付けをお願いするときには早めに予約をオススメします。

卒業式シーズンになってくると予約が殺到しやすくなります。

特に小学校に近い美容院は予約が埋まりやすいです。

終わったらすぐに小学校に行けるからです。

そして、ちょうどいい時間帯も人気だったりします。

ちょうどいい時間とは早すぎず、遅すぎずの時間のことです。

早すぎると朝大変ですし、遅いと、時間に間に合うかハラハラしてしまいます。

ですからちょうどいい時間帯は人気なんです。

ギリギリのご予約だと、朝早くか時間ギリギリになってしまうことも・・・

「袴の着付けだから30分でおわるでしょ?」と思わずに余裕をもって予約をしましょう。

 

【卒業式のような式典に、女の子が袴って正装?】

大学生や専門学生が卒業式で袴を着る姿はよく見かけます。

しかし「小学生が卒業式に袴を着るのは、ただの流行りなのでは?」

「卒業式のような格式の高い式典において、袴とは正装なのか?」と疑問を持つ人もいるかもしれません。

ですが、袴は立派な正装なのです。

そのルーツとしては元々、明治大正時代に女学校で女性が活動しやすい制服として着用していました。

ですので卒業式のような正装をすべき式典では「学校の制服」という意味で袴の着用も問題ありません。

 

【袴を着る上で気をつけたいポイントは?】

小学生が袴を着る時に気をつけたいポイントがあります。

それは着崩れないような所作やトイレの仕方などです。

普段と勝手が違う服を着るのですから、事前にそれらを伝えておきましょう。

それでは気をつけたいポイントを紹介していきます。

 

着付けをする前にトイレを済ませておこう

袴を着てからだとお手洗いを済ませづらくなってしまいます。袴を着る前に一度お手洗いを済ませておきましょう。

あまりお手洗いに行かなくてもいいように、飲食を控えめにしておくのもポイントです。

 

袴でトイレに行くときに気をつけたいこと。

(1)袖
普段の洋服よりも袖が長いので、トイレの時に邪魔になります。

ですので、両袖を袴に挟むと邪魔にならずに済みます。

うっかりそのままにしていることが無いように、トイレが終わったらもとに戻しましょう。

 

(2)裾
袴、着物、下の長襦袢、裾除けなどを1枚ずつたくし上げていきます。

もし、手で持つのが大変な場合は洗濯バサミなどで、それらを止める方法もあるみたいです。

終わった後は逆順に1枚ずつ戻していきます。

着物や長襦袢、裾除けは前が左右重なっているため1枚ずつ丁寧に戻します。

雑にもどすと、中で絡むことがあるため注意が必要です。

 

(3)着崩れチェック
トイレに行った場合は多少着崩れる可能性があります。

トイレ終了後に鏡を見て自分の姿を確認しましょう。

特に袖や襟元の開き具合や裾は、袴を着るうえでキレイに見せるための大事なポイントです。

そこだけはちゃんとチェックするように伝えましょう。

 

着崩れしないように行動するのが大事。

(1)階段で足を引っかけないように伝えましょう

普段着慣れない袴ですから、所作に気を付けなければなりません。

袴の両脇のスリットに手を入れて袴を持ち上げます。

上りの際は前側の裾、下りの際は後ろ側の裾を少し持ち上げるようして移動します。

階段の上り下りで袴を踏まないように、気を付けるように伝えましょう。

特に卒業証書授与の時に登壇するときには注意が必要です。

なぜかというと檀上に上る階段の一段一段が結構高いことがあるからです。

本番で転んだりしたら大変なことになります。

もしかしたら来年度から「袴禁止」なんてことも。。。

ですから袴を着つけたら少し練習するといいと思います。

 

(2)椅子に座る時

袖が床につかないよう、揃えて折り畳んで膝にのせます。

袖が床について着崩れることはありませんが、床につくのは避けましょう。

それにレンタルだった場合、万が一汚すと大変です。

着席した時は袖が床につかないように伝えましょう。

 

(3)着付けの時に、帯をキツクしすぎないように

着付けした後は自分で着崩れを直すことは難しいです。

ですから着付けの段階で、着崩れることが無いようにと、帯などをしっかり締めます。

少しきついくらいの方が安心だと思いますが、あまりにキツくしすぎて具合が悪くなることもあるみたいです。

立っている時はそんなに苦しくなくても、座るとお腹周りが締め着けられるので具合がわるくなったのでしょう。

卒業式は座っている時間が多いですから、このようなことが起きても不思議ではありません。

レアケースですが、こういう事例もあるようです。

「来年度から卒業式で袴禁止」とならないように、帯などをキツクしすぎないようにしましょう。

 

(4)3月は寒い。防寒対策を

レンタル、購入両方とも手ごろな値段で購入できる物が多いです。

それは正絹でなくポリエステル製が多いからで、触ってみると生地が薄いです。

3月の体育館はまだ寒く感じる地域が多いため、防寒をしておいた方が良いでしょう。

具体的には長襦袢の下にヒートテックのシャツを着せたりスパッツを履かせるなどです。

寒がりな子だったら、ヒートテックの下にホッカイロを張るのも良いと思います。

袴を着ると内側は見えませんから、見えないところでしっかりと防寒対策を施しましょう。

 

【袴の履物は草履?ブーツどっち?】

小学生には編み上げブーツがおすすめです。

袴の履物といえば、草履か編み上げブーツですが、小学生にはブーツが断然オススメです。

なぜなら、草履だと履き慣れない事と、学校に着いたら、履き替えないといけないからです。

草履だとその下は足袋を履くことになります。そして学校に着いたら、草履から上履きに履き替えることになります。

足袋を履いたまま上履きを履くことになりますので、結構キツいと思います。

それに上履きは草履よりもヒール高が低いので、階段などで袴の裾を床に引きずる可能性があります。

卒業証書授与で壇上に上がったり下りたりする時に裾を踏んで転倒する可能性も出てきしまいます。

ですから足元は足袋ではなく靴下にして、登校時はブーツにしましょう。

靴下は、上履きでも肌が見えないハイソックスという足元のコーディネイトがおすすめです。

 

どんなブーツを選ぶべき?

ブーツは黒色で靴紐がある編み上げにしましょう。

(昔は今みたいなオシャレなブーツが無かったので、黒の編み上げブーツが基本になっています。)

もし普段にも使える別のブーツを探したい場合は以下の点に気を付けましょう。

  • シンプルなデザイン(金具の装飾や、柄等のデザインが入っていないもの)
  • 足首回りは細身のデザイン
  • ヒール高は最低2~3cm以上で高すぎないもの(高すぎても品がなくなってしまいます)
  • 丈が長めであること(ブーツの場合袴丈が短めにするため足が見えるため、ブーツから素肌がでないことが大切)

雪が積もる地域だとブーツでも濡れてしまう可能性があります。

学校までの距離が、もし歩いて5分くらいのところでも、道中に雪がありそうなら送っていきましょう。

転んでケガをしてしまったり、袴を汚してしまっては大変なことになってしまいます。

 

【袴を選ぶときの注意点】

袴のサイズが娘さんに合うか試着が大切

袴は着てみないとサイズが合うかわかりません。試着できるなら試着したほうが良いです。

できればサイズがピッタリのものが好ましく、身長が伸びやすい時期ですので、早めに買うよりも直前に買うほうが良いです。

ですが直前に買うことでリスクもあります。

下記のほうで説明していますが、直前になると人気の柄や色が品切れになっている可能性が出てきます。

早い人は夏の終わりころか、秋には袴を選んでいます。

身長がのびている真っ最中であれば、できれば遅めにえらんだほうがいいかもしれません。

着たい色や柄があるのであれば、早めに決めましょう。

 

大人用にするか子供用にするか

小学生の娘さんが大きいコなら大人用(普通サイズ)でもいいと思います。

着付け方次第で長さは調整できると思います。小豆色や紫色、紺色は礼装などに応用がききます。

もしそんなに大きくないなら、子供用の方が良いと思います。大人用の袴はサイズは同じようでも重くブカブカしています。

大人用と子供用のサイズ感は一緒にみえても着てみると結構違うので、やはり着てみるのが良いと思います。

 

派手で浮かないか気になる

袴を着る小学生が毎年増えています。

娘さんに「お友達で袴きるコはいないの」と聞いて、他の人の情報も聞いてみるといいと思います。

今だとケイタイを持ってる小学生も多いですから写メにとって見せ合うのもいいかもしれません。

お友達に「袴を着ない?」と誘われるケースも多いようなので、そのコと合わせるのもいいですね!

 

【袴は購入かレンタルか】

レンタル

レンタルの場合は、他の人との競合があります。

身長が伸びているとか、体格がかわりつつあるならば、できるだけ卒業式が近くなってから試着して借りたほうがいいです。

ですが「コレが着たい」等きまっている袴があれば早めに借りたほうがいいかもしれません。

全国的に卒業式の日程は大体一緒ですから、同じ時期にみんながレンタルを使うようになります。

ギリギリだと借りたいものが無くなってしまうので、早めの予約がポイントです。

 

購入

レンタルと違いサイズや柄に、ギリギリまで悩むことができます。

ただし、人気の模様だったりすると先に購入されてしまうこともありますから、そこは注意が必要です。

姉妹などで、何年かおさがりで使える場合だったら購入の方がいいですね。

 

【小学生の卒業式 女の子の袴まとめ】

  1. 着付ける自信がない場合は着物屋さんか美容師さんに頼んだほうが良い
  2. 車の乗り降り、イスにもたれかからない、お手洗いなどの所作を事前に教えておく
  3. 階段の上り下りで転ばないように、歩き方を教えましょう。
  4. 袴の時の履物はブーツにしたほうが良い。
  5. できれば試着してから袴を選んだほうが良い
  6. ギリギリまで悩みすぎると、目当てのものが取られてしまう可能性もあるので、ある程度早めに決めておく。

卒業式のマナー・服装・送辞・祝辞などのまとめ記事はコチラです → 【卒業式】マナー・服装・送辞・祝辞などの解説まとめ

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